うづらのたまご

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『毎日かあさん』

「いっていまーす」
上り坂をずんずんずん
リュックを背負った中1娘(´・_・`)

制服のスカートが
ほんのすこしずり上がった後ろ姿
追いかけようかな、そうもおもったけれど

玄関には寝ぼけた顔で
のろのろ準備している高3息子
「ねえ、スカート気をつけるように声かけてくれないかな」

ぐいんと体をそらし
立ちこぎ開始
ぐい ぐいと坂を上る

少しずつ娘にちかづいたとき
娘が振り返り
うなづいてスカートを直した





『毎日かあさん13巻』
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原作者 西原絵里子さん自身の家族をモチーフに、子育ての日常がリアルに描かれる


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高名な評論家の話や
育児書たちではなく
我が家より少し先を行く
この親子の日常と

小児科のクリニックに置いてあった雑誌をめくったときに
飛び込んできた、俵万智さんの
「一番長く一緒にいるお母さんの機嫌がいいことが、こどもは一番嬉しい」
そんな内容の言葉が


いつも力になってくれた


新刊買って帰ると 回し読み 今日はハハいっちばーん
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『山女日記』

こどもたちの学校が始まり
慌ただしい朝
ひととおりの家仕事を終え
たまにはいいよね
本を持って湯を張った明るい浴槽に



「なんでひとりで行くの?」
リビング続きの和室に寝転んでDSをしていた息子の友達
ボーイスカウト活動をしているヒロトが
驚いたように起き上がり
正座をして向き直った

すぐれない体調に
たくさん叩いた病院の扉
先々で見つかる病気
思いどうりにならない自身の身体
先の見えない通院

「つらかったね」
びっしり記入した問診表を見た
女医さんの一言に
どれだけ救われたのか
そんな時期に始めた『歩くこと』

夏・秋・冬・春・夏・秋
毎日同じ公園を目指し10000歩
出したばかりの炬燵で編み物をしていたら
何日か前に観た画面がぽかんと浮かび
「あのさ、高尾山ってひとりでも行けるかな?」

「表参道なら大丈夫じゃないかな、でもなんでひとりなんすか?」
家族に「登山してみない?」って聞いたら
「じゃあ、オレ達ケーブルカー乗って、上で待ってる」って言われてさ
『それじゃ下山じゃね?』っておもったから
「たしかに」
ランドセルが実に似合わないヒロトが、笑った

最後に高尾山に行ったのはいつだったか




「台から落ちたー(´・_・`)」 by 中1娘半泣き

なして台に上がったの?
「そこに台があったから(´・_・`)」

ごもっとも あはは

『山女日記』  著者 湊かなえさん



今日から出勤予定新しいスタッフ メール一本で採用辞退とな ある意味『未知数』
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『永い言い訳』

雨の日は嫌いではない
目が醒めきらないベッドの中
ざあざあざあを耳に
あの本を読もう
そう
ベッドの中で

うろうろうろ本屋さん
題名をただぼんやり眺めながら
うろうろうろ
あ、これだ
そう
出会いはいつも直感

慌ただしい朝の時間と
雨の日仕様の家仕事
冷蔵庫を開けて、さて
夕食の献立はこれでいこう
そう
没頭できるよう

いまさっき整えたベットに寝転んで
出会ってしまった本のページををめくる






「人生は、他者だ」

『永い言い訳』  著者 西川美和さん
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『世界全体会議』

午前中仕事。
帰りの寄り道は文房具屋さんと本屋さん。



今日はレジに7人の店員さん
あの店員さんにあたるといいな
考えながら
題名だけで選んだ本を一冊
本を求めるひとびとの最後尾

すっと手を挙げたのはあの店員さん
「カバーおかけしますか?」
どこまでも静かな声で
どこまでも静かにトレイに乗せられた釣銭は
すこし傾けられたトレイの左側
お金の種類ごと縁にそってななめに整列
それは
ひと握りであますことなく釣銭をつかめるであろうし
親指とひとさしゆびだけですっと挟めるカタチでも

本にカバーをかけることはしないけれど
この店員さんのときだけは
静かに正確に動く白い手
それを見ている間は
まわりの急いた空気を遮断したかのように

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集英社 『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』
みうらじゅんさん 宮藤勘九郎さん

男子ってかわいいなと思った次第。 多くは語るまい あはは


でもあの店員さんどう思ったかな とか読了して考えた まいっか
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『老いの楽しみ』

汗をかいた朝の家仕事。
家族が出払ったしんとした家で。
浴槽にお湯をため。
ブラインドを調節して程よい明るさに。
ペットボトルに入れた水を持って。
浴槽のふちにバスタオルで簡易まくら。
一冊の文庫本を持って。
たまにはいいではないか。
明るい時間のお風呂。





六十年近い女優人生を店じまい。
これからは盛大に『遊ぼう』とおもったけれど、何をしていいやら皆目見当がつかず。
『遊ぶ』を探して辞書を何冊か開いた中に
『自分の楽しいことをして、心を慰める』という一文を見つける。

『自分で楽しい、と思うことだけをしてきた。
傍目はまるで気にしなかった。
そのために辛い目にもあったけれど。
自分の好きなことをするのだから、そのくらいは当たり前、と心を決めていた。
だから耐えられた。
まわりの人に、迷惑をかけないように。
気を付けたのはそれだけだった』



花を育て、身体に合った食事を作り、新聞を読み、『店じまい』あとの日々を暮らす。
それまでのどれもが『遊び』=『楽しいこと』であったとしたら。

でしゃばりすぎず、抗わず、足るを知る。
粋だ、沢村貞子さんというひとは。


『老いの楽しみ』  著者 沢村貞子さん
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