うづらのたまご

2017年02月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年03月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2017年03月
ARCHIVE ≫ 2017年03月
  • 君へ (2017.03.02)
      
≪ 前月 |  2017年03月  | 翌月 ≫

君へ

君が通った12の季節
歩いて行こう
今日は
そうおもってた

14892063170.jpeg

詰襟に着られたような
入学式
校門前でともだち四人と写った君は
ほくりと笑って

14892063470.jpeg

後輩ができたころ
君の身体はぐんと逞しく
一度だけ見に行った試合は、みんな同じ格好で
それでもどうしてだろう、すぐにわかったんだ君だって

14892437680.jpeg

「弓道をやりたい」
そう君が言ったとき
かあさんが喜んだのを
覚えていたのかもしれないね

14892172040.jpeg

「休部したい」とんかつ屋さんで君が
「うん、わかった」そう答えたら
ことりと
君は動けなくなったんだ

14892437470.jpeg

どれくらいの時間だったろう
「ひとりにしてほしい」そう言っていたのは
いつものように唐揚げ弁当を玄関に
シンクに置かれた空の弁当箱は、君が生きている証で

14892064480.jpeg

君の好きなチョコパイを焼いて
「Take It Easy!」
置手紙の隅っこに見つけた
「サンクス!」は、たしかに君の文字で

14892063770.jpeg

新しい後輩たちが入学するころ
学校と
試合に出ることはできないけれど
部活に戻ることを決めたんだったね、君は

14892064970.jpeg

後ろに君を乗せてスクーター
「僕なら辞めてます」個人面談でそう言った担任の先生
どんなにしんどい思いをしていたのか
隣で笑っている君を見ることができなくて

14892065290.jpeg

1、2年のときの担任の先生が言ってたよ
「今日、笑って卒業できてよかった」
君の鼻が赤くなったのは
きっと花粉症のせいではなく

14892066330.jpeg

晴れの日、雨の日、くもりの日
そして、雪の日も
重たいリュックを背負って急坂に
ペダルをこぎ出す前にこちらを見て頷いて

14892066970.jpeg

君の
あの頃とちっとも変っていない、君の笑顔を見られた今日が
ただ嬉しい
卒業、おめでとう
日記 | Comments(-) | Trackbacks(-)