うづらのたまご

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けむり

出棺

火葬


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昔話に花がさいてる控室
娘と抜け出して
お線香係

おじいちゃんけむりになっちゃったね。
「うん、どこ行くんだろね(´・_・`)」by 中2娘


葬儀
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義父の同級生という方おふたり
古いアルバムをお見せしたら
「これ、私です」
「あ、これぼくだなあ」
まだあどけない顔をした少年の写真を指さし
年輪を重ねたお顔と思わず見比べて
二枚の写真をアルバムから引き抜く


受付のほうでひとだかり
気分が悪くなり
車椅子に乗せられた方
モニターで映し出される法要
車椅子のご高齢紳士とふたりで

「同級生なんです。
そうだなあ、彼はお坊ちゃんだった。
ちいさいころから人が好くてね。
勉強がよくできて、絵がうまかった。
え?
いやあ、運動はできなかったな。
身体がちいさかったから、相撲なんてぶん投げられてた。
よく一緒に遊んだんです。
物はなかったけど、いい時代だった。
いつもね家の前を通ると
『お茶っこ飲んでけ』なんて声かけられてね」

「ご迷惑おかけして申し訳ありません。
どうしても行くってきかなくて。
一週間前から体調が悪かったので、このまま病院に連れて行きます」
迎えに来てくださった息子さん。


忌中法要





帰るね
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3人で爆睡新幹線。
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白い手

外出許可をいただき
入院中の病院から
黒いワンピースに着替えた義母を車に


「そう、雨ですか。
雨が降ってるんですか。
どこに向かっているんでしょう。
『おとうさん』ですか。
私のですか?
それは聞いたことない名前です。
結婚ですか?
私が?
結婚してたんですか?
そうですか。
なんだか頭が馬鹿になってしまっているようです」


納棺


「南無阿弥陀仏」
読経に合わせ動く唇
透き通るように白い手が合わさる


納棺途中で病院に


「はい、疲れてないです。
お化粧ですか。
私、お化粧していませんか。
そうですか。
ああ、それは知っています。
そこから小学校に通いました。
〇〇小学校です。
楽しかったですねえ。
どこに向かっているんですか?
お世話になっているんですか、私」


着替えをしましょう。
いいですか?
では、ワンピースを脱ぎますよ。
肌着一枚になります。
「いやーん」って胸を隠してくださいね。
大事なとこですから。

そう言ったら

「いやーん」と白い手で胸を隠して
ころころころと笑って。
「おしょうしな」
そう言って目を閉じた。
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こまねずむ

「あの、ミサイルで新幹線が遅れているそうです」 by 葬儀の担当さん
えええええ。


通夜準備室で一晩。 宿泊できるんだ
喪主(義兄)夫婦、未だ到着の兆しなく。
昨日から東京出張中のご住職。
まさかのミサイルで足止め。
進展しないこの状況。
喪主がどーたら言ってる場合じゃない。
決められることはどんどん決めてしまおう案、満場一致。3人だけどさ 担当さん・世帯主・あたし


子らに餌付けの時間だ。
脱出。

冷やし中華
あたしの


「あのですね、ご遺骨はどうされますか?ご自宅でしたら台を設置に伺います」 by 担当さん
「そうですね」 by 世帯主

んなななななななんですと
あのあのあの カオス 自宅に
あのあのあの足の踏み場もない カオス 仏間に
他人さまを招き入れるとな
並の心臓じゃあねえなとはおもってたけど
毛深すぎるぜ心臓が



仕方あるまい。
片づけなきゃ仕方あるまい。
ええ片づけますともさ。

手下ども(大1息子&中2娘)、よく聞くんだ。
お線香を切らさないように。
どなたかいらしたらお茶をお出しして。
「わかった(´・_・`)」 by 中2娘
もしおじいちゃん起き上がったら、挨拶すること。
「なんでそんなこと言うんだよっ」by びびりーな大1息子
おんなじ部屋で寝たんだし、起きたって、おじいちゃんはおじいちゃんでしょうに。




深呼吸して、自宅の引き戸ガラガラガラ。
あう。
やっぱりね。
カオス度UP。
考えてる時間はない。
片づけるんだ。
なにこの孤独な闘い感。

あ、アルバムぱらぱら。
少年の義父がそこにいた。

「かふうくんNHK出てるよ」相方からLINE入ってるし しくしく
朝から晩まで くるくるくるくる 止まりたいけど止まれない
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報せ

おはよう、とちのき




仕事中
手渡された受話器は
『危篤』の報せ。

6月に末期の癌が見つかり
入退院を繰り返していた義父。
肺炎のため
入所していた施設から同じ病院に転院していた義母と
妹さんに見守られ
13時30分に息を引き取った。






遅くなりました。
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家族

イヤフォン装着
ごみの集積所周辺の掃除中
ぴよーんと抜かれたイヤフォンに、驚いて振り向いたら
「ありがとねー」 by 我が家から100歩ほど坂のしたの住人ゆみちゃん

先日、お父様の末期がんが判明
「家に帰りたい」という意思を尊重
お父様の看病と認知症のお母様のお世話
今日からお姉さんとバトンタッチ

「お世話になってありがたいとはおもってるの。
初めて来てくれたとき、たまたま粗大ごみの回収車のアナウンスが聞こえてさ。
そしたら『お父さん持ってってもらおうか』そう言ったんだ、訪問看護師。
そこにひっかかる、あたしがおかしいのかな」

「おかしくないよ、大丈夫?」聞いたら
「さて、行ってくるか」笑って
坂を下る後姿の
荷物がやたら大きく見えて



お、テントウムシ
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